冬の到来とともに
たくさんの人が
牡蠣を楽しみにしてくれるように
環境
おいしい牡蠣を育てるには職人の腕もさることながら、牡蠣を育てる環境も重要です。坂越かきを養殖している兵庫県赤穂市の「坂越湾」は、牡蠣を育てるために必要なさまざまな条件が整った日本有数の環境といえます。
水
古来より人の出入りを禁じているため、原始の状態を保っている天然記念物の「生島樹林」から染み出す山のミネラルを含んだ水と、清流と名高い名水百選の一つ「千種川」から流れ込む栄養豊富な水、その二つを併せ持つ坂越湾は、大変水に恵まれた土地と言えるでしょう。
地形
牡蠣の養殖は、海面に浮かべたイカダに貝を吊るした状態で行います。そのため波の穏やかでない海ではイカダがひっくり返ってしまったり、吊るしてある牡蠣が落ちてしまいます。しかし、坂越湾は奥まった地形や、「生島」や「鍋島」などの島々に囲まれているおかげで波や風の影響が非常に小さくおだやかな環境です。また、波の小さい穏やかな環境は海中の植物プランクトンの豊富にし、牡蠣の成長を促してくれます。
加工
養殖を開始してから収穫まで時間も手間もかかる牡蠣ですが、そこで終わりではありません。収穫も、加工も、お客様に美味しい牡蠣を届けるために気の抜けない作業です。
水揚げ
毎朝、職人の目で一番いい状態のものを水揚げしています。お客様に美味しい牡蠣を味わってもらうために妥協は一切許されません。
梱包
殻付きと剥き身では梱包の仕方が違います。殻付きは一つ一つ丁寧に手作業で牡蠣に付いたゴミを取り除き、牡蠣が動いて傷つかないように大きさを揃え、水平に箱詰めしています。剥き身は牡蠣を丁寧に剥いた後、紫外線殺菌水で洗い生食処理をしています。
保存・調理
どんな食べ方をしても美味しく召し上がっていただけるように丹精込めて育てた牡蠣ですが、牡蠣をより美味しく召し上がるための保存方法、調理方法があります。
保存方法
殻付きの牡蠣は冷蔵庫には入れず、涼しい場所で濡れた新聞紙などを被せて保存してください。剥き身の牡蠣は冷蔵庫に入れて保存し、出荷日から4日以内にお召し上がりください。
調理方法
剥き身の牡蠣は生食での出荷なので、酢牡蛎はもちろんですが、加熱しても身が縮みにくく、鍋物やアヒージョにするのも最適です。殻付きの牡蠣は中の身がプリップリに入っているので、蒸し牡蠣や焼き牡蠣など、おいしさをダイレクトに味わうことができる調理法をお試しください。